ぐるぐるボケをコントロール

私たちはNew Petzval 58 Bokeh Control Art Lensに、ぐるぐるボケを導きやすくし、コントロールするための革新的な機能を開発しました。新搭載のボケ調節リングは、ボケの渦巻き具合を自由に調節できる、革新的な機能です。このリングにより、様々な撮影環境下で美しいぐるぐるボケを導きだせるようになりました。

ボケ調節リングはレンズ上部に位置し、レベル1から7まで、ボケの渦巻き具合を調節できます。ぐるぐるボケをあまり引き出したくない場面ではレベル1に、ぐるぐるボケを最大限に引き出したい場面ではレベル7に設定します。レベル7の渦巻き加減は圧巻、今までに目にしたことのないような渦を巻く世界が導き出されます。

焦点距離58mm、絞り解放値f/1.9

New Petzval 58 Bokeh Control Art Lensは焦点距離58mmの標準レンズ。見た目に近い印象の撮影が可能なうえに、様々なタイプのシチュエーションで活躍するデイリーユースのレンズです。インドア撮影や景観写真はもちろんのこと、建築物、ストリートスナップ、そしてウェディングポートレイトやファッション写真、さらにはファミリー写真の撮影まで、たくさんの場面で活躍します!

美しいレンズボディにロシア製ガラスレンズを搭載

New Petzval 58 Bokeh Control Art Lensの美しい外観は、写し出す写真も高みへと導きだします。あなたがフォトアドベンチャーで出会う人々の視線を奪うようなレンズをデザインしました。New Petzval 58 Bokeh Control Art Lensのボデイは真鍮製、そしてレンズ群は最高品質のロシア製ガラスを使用しています。カラーは真鍮の色味を生かしたゴールド、黒のコーティングを施したブラックからお選びいただけます。全てのレンズがロシア・ゼニット社の工場で、少数精鋭の優秀な職人の手作業で組み立てられています。

19世紀から現代へ

New Petzval 58 Bokeh Control Art LensはCanon EFマウント、Nikon Fマウントの2つのレンズマウントからお選びいただけます。アナログ・デジタル問わず、この2つのマウントに対応している様々なカメラに直接装着できます。マウントアダプターを介して、Sony A7、Fuji X-Pro 1、マイクロフォーサーズシステムのカメラなど、様々なカメラに対応します。そしてデジタルカメラに装着が可能なので、動画撮影でも渦巻きボケを味わえます。ボケ調節リングによって、ボケの効果も更なる広がりを見せたので、より一層楽しみは増えることでしょう!

※マウントアダプターを介する場合、正常の動作を保証は出来かねます。また、フランジバック長やレンズ構成の要素により、対応マウントアダプターが存在しても装着が不可能な場合がございます。ご購入前に念入りにご確認ください。
※弊社オンラインショップ以外でお求めいただいた、他社製マウントアダプターを使用しての動作に関しましては保証致しかねます。恐れ入りますが、何卒ご了承ください。

New Petzval 58 Bokeh Control Art Lensは現代のカメラに装着することを念頭に置き設計されたレンズですが、その核となる部分は伝統的なペッツバールスタイルを継承しています。そのひとつの例が、19世紀に利用されていたウォーターハウス式絞りシステム。前身であるNew Petzval 85mm lensと同様に、200年ほど前に用いられた焦点合わせをお楽しみいただけます。フォーカシングノブを回しながら写真を撮るクラシカルな撮影スタイルに、あなたも魅了されることでしょう!

ウォーターハウス式絞りシステム

ウォーターハウス式絞りシステムは、ユニークでかつ操作が簡単な絞りシステムです。大きさの違う穴の開いた絞りプレートを挿入することで、絞り口径を調節するシンプルな仕組みとなっています。19世紀に実際に使用されていたクラシックな撮影方法を味わえるだけでなく、特別なデザインの絞りプレートを挿入することで、ボケの形も変更できます。例えば、星型のような特別な形の穴の開いた絞りプレートを挿入すると、ドリーミーな星型のボケが写真に現れます!そして何より、絞りプレートは身近な素材で簡単に作成出来るので、あなたのデザインの絞りプレートを自作することができます!

New Petzval 58 Bokeh Control Lensに標準搭載される絞りプレート(7種): f/1.9, f/2.8, f/4, f/5.6, f/8, f/11, f/16

ペッツバールレンズの歴史

ペッツバールレンズのストーリーは1839年1月9日に始まります。この日、世界初の実用的写真撮影法であるダケレオタイプが公表されました。しかし、ダケレオタイプは一枚の写真を撮影するのに相当な露出時間を必要としました。そこで、光学研究の改良と露光時間の縮小を改善する発明レースが引き起こされたのです。このレースに、我らがJoseph Petzvalも参加することになり、光学技術、そしてレンズ設計の改良に挑戦しました。

彼は半年間、精力的な研究と可能な限りの新しい設計の検証を繰り返しました。そしてついに、1840年オーストリア・ウィーンにてJoseph Petzvalはそのレンズの設計を完成させます。彼の発表したレンズは当時の写真界に衝撃を与え、19世紀に広く用いられることになりました。このレンズは、f/3.6 (当時の写真技術で最速) の史上最初の明るいレンズで、科学的な計算に基づき設計された初のレンズとしても広く知られています。また、このレンズの発明により、ポートレイト写真の幅が飛躍的に広がりました。